英語学習で最も大切なこと②

~ストラクチャーとはなにか?~

既にある程度学習が進んでいる方には釈迦に説法かもしれませんが、まずストラクチャーとは何かについて考えてみたいと思います。

ストラクチャーとは「型、構造」の意味で、基本的な英文のパターンを覚えましょうと言うことです。「結局文法の勉強か」と思った方も多いかもしれません。文法と言えば文法ですが、(外国語の学習ですから、ある程度ルールを覚えることは必要です。自然に覚えることは不可能です。)しかし我々が学校で習ってきた文法学習とは一線を画す点も多くあるのです。

ひとつには、中学や高校でやってきた穴埋め問題、並び替え問題、単純な和訳問題などを一切排除して、「文レベル」で日→英訳練習を徹底するという点です。言い換えれば、問題集を「解く」のを止めましょう、とも言えます。TOEICや大学受験問題は、知識の確認のため、また採点を簡易化するために穴埋め問題などを採用しているに過ぎません。事実、以前ある大学のネイティブ教授と話した際、次のようなやり取りがありました。

私は日頃からfill-in-the-blank questions(穴埋め問題) に懐疑的であったので、「穴埋め問題や部分的な和訳問題で語学力が測れるわけないでしょ?全くナンセンスだから、大学ももっと出題方法を考えたらどうだ」と食ってかかった?ことがあったのです。すると彼は涼しい顔で「そんなことはわかってる。しかし何千人も受験する大学では、そういう類の問題形式でないと採点に時間が取られ過ぎるんだ」と答えたのです。まあそりゃそうだなあと、変に納得したことを覚えています。ちなみに彼は、「君が日本の大学の入試制度を変えればいいじゃないか!そうなると君はスーパーマンだ!」という皮肉も付け加えてくれました。。

これに似た話としては、TOEICの問題集を何問解いても点数が上がらない!と訴える方がよくいます。そりゃそうですよ。問題を解くのと、語学力を上げるのは全く別問題です。知識の確認のために「問題」があるのです。問題をたくさん解けば、確かに問題形式にはなれますが、それで実力が付くことはあり得ません。本当に実力をつけたければ、テキスト一冊全文を口からスラスラ言えるまで(理解したうえで)音読暗記するのがベストなのです。しかし悲しいかな、いまだかつてこれを実践した方にお目にかかったことがありません。。もちろんこの方法を可能にするためには、基本的ストラクチャーのマスターが必須です。

結局我々の最大関心事は、「いかに要領よく4技能全てに通用する基礎力を身につけるか」だと思います。出来るだけ正確に読んだり書いたり、揺るぎのない基礎力を養成することにあるのです。基礎が身に付けばあとは独学も十分可能です。

高校初級程度の英文全てを「言える、書ける」レベルでマスターする。これが基礎力でありストラクチャーのマスターなのです。

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