TOEICの効果的な勉強法⑥

今日はPART5のお話を。。

PART5はしっかり勉強すれば短期間でかなり伸びるパートです。理由は単に知識を問う問題が多いからです。よくPART5は文法セクションだと思っている方がいますが、意外にそうでもありません。文法知識を問う問題もありますが、圧倒的に多いのが「品詞」を問う問題です。つまり当校の標榜する「ストラクチャー(正しい語順)」がしっかり身についていれば、この手の問題は大変イージーになるのです。例えば、○○○○any(     )○○○~という問題→( )に適語を入れよ、があったとします。分かりづらいですが、anyの前後にどんなことが書いてあるかは全く関係ありません。とにかく( )の直前のanyのみに着目します。そして選択肢が、A形容詞・B名詞・C動詞・D副詞だとします。anyは形容詞「どの~、いかなる~、何でもいいから~」の意味なので後ろに名詞しか来ない、ということが分かります。従って答えはBの名詞を選べばよいということになります。文章も選択肢もほぼ全く読んでいない。。私はこの手の問題を「2秒問題」と勝手に読んでいます。前後だけ見てすぐ解けて、マークシートを黒く塗りつぶす時間が約2秒ということです。「こんなに簡単にいくの~?」と言われそうですが、はっきり言ってこのような問題だらけです。しっかり基礎を固めれば英文が「構造的」且つ「視覚的」に見えてくるので、「ここには名詞しか置けない」「ここに動詞が来てはおかしい」などと瞬時に分かるようになります。もちろん選択肢が全て名詞であれば、それは語彙力を聞いている問題となります。

すなわちPART5は①「品詞・ストラクチャー」を聞く問題(2秒問題)②選択肢が全て同じ品詞なら単語力を聞いている問題、の二つに大別されます。この次にくるのが「文法問題」(純粋に文法ルールを聞いている)といったところです。繰り返しますが①のタイプは慣れれば大変イージーです。文構造に関する基礎をしっかり身につければ間違うことはまずありません。(TOEICは問題自体が非常に平易なので、あまりに複雑な文章を出題したりしません)また②の語彙力は皆さんが最も苦労するところではないでしょうか?しかしTOEICで出題される語彙はやはりそう難しくありません。これはあるTOEICの関係者に聞いた話ですが、「せいぜい3000~4000語レベルで十分高得点がとれますよ」とその方は言っていました。まあ3000~4000語ではやや少なすぎる気はしますが、その方の言わんとすることは的を得ていると思います。つまり難しいbig wordをたくさん知っていることが重要なのではなく、比較的基本的な単語をしっかり使いこなせるをTOEICは聞いてくる、ということです。英検1級やその上の国連英検特Aレベルに比べると語彙レベルには相当な差があるのは事実です。またTOEIC高得点の人でも、英文雑誌を読むとほとんど読めない(語彙力が少なすぎて)というのもこのあたりの査証となっていると思います。しかし裏を返せばそれほどたくさん単語を覚えなくてもいいということですから、短期間での点数アップ実現が可能なのです。

さて最後の③「文法」問題ですが、これは努力して克服せざるを得ません。ここをないがしろにすると結局PART6や7の英文が読めない、読めてもなんとなくしかわからないで止まってしまうからです。最近の言語学の研究に関して、「10歳前半辺りを超えたら、外国語を自然に習得することは困難」というのを何かで読んだことがあります。(以前は5~6歳までだったような。。いわゆる臨界期説というものです)我々はもう大人になっている以上、自然に外国語をマスターすることは出来ません。英語を流し聞いて自然にマスターできるなんてありえません。お坊さんの長~いお経を聞いていてそのうち「だんだん意味が分かってきた!リスニング最高!」なんてことがありえないのと同じです。意味不明ものを何年聞いても意味不明です。(お経は日本語なので部分的には聞き取れるようになるでしょうが)まず法則・規則を頭に叩き込まなければなりません。それが文法なのです。文法の勉強は単語の勉強と同じく無味乾燥で面白くない、という方も多いでしょう。しかし苦手意識を持っている方が考えているほど厄介なものではありません。むしろ重要なポイントだけ押さえて覚えていくことによって(文法用語なんて知る必要ありません)、覚えることが意外に少ないということに気づくでしょう。当校の学習であれば半年で文法は完成です。もちろん上記①のストラクチャーの力はその学習過程で自然に身に付きます。

結論;TOEIC PART5は意外に対策しやすい!ということです。

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