TOEICの限界

たまにはTOEICの批判?など。。

今は猫も杓子もTOEICです。大学に入学したらほとんどどこでもTOEIC IPテストを受験させられクラス分けが行われます。就職においても、英語力を見る物差しでまずはTOEIC何点??と企業は聞いてきます。基準点に達していなかったら即門前払いなんていうことも至って普通です。会社に入ったら入ったで、「昇級・昇進要件」に大きくかかわってくるのがこのTOEICです。以前勤めていた英語学校の生徒さんで、「うちの会社は全てTOEICで判断されます。」という方もいたほどです。

個人的に「TOEICのどこがそんなに偉いんじゃい!」と思ってしまいます。まず、内容がビジネスシーンにおける「メモ」とか「メールのやり取り」ばかりで面白みがない。それに以前も書きましたが、比較的平易な試験(文章や語彙、また出題されるターゲットがビジネスがメイン+日常生活少々)なので、少し難しい内容のものを読んだりすると手も足も出なくなる場合がある。例えば政治・経済・医学・教育・歴史など広く社会性のある内容が全くカバーされていないのです。煎じ詰めれば、自分の意見を発信する試験ではないということです。

もちろんそういう試験だから仕方がありません。TOEICが聞きたいのは、「職場で、平易な文だけど時間をかけずさっさと処理できますか?」ということなので、上記以外にも国際政治や時事問題、環境問題などにもほぼ一切触れられません。(だからこそ対策が立てやすいとも言えますね。)

そういう意味では英検は非常に優れた試験だと思います。語彙レベルも高く(1級は15000語レベル)、内容が実に多岐に渡っている。上にあげたような内容がバリバリ出題されるのです。二次試験では、例えば「自由貿易と関税について」とか「犯罪抑止のために更に監視カメラを街に増やすべきか?」「少子高齢化に対処するための方法論」「国際テロは根絶出来るか?」「化石燃料VS代替エネルギー」「子供にスマホを持たせるべきか否か」「セレブリティーのプライバシーは守られるべきか」などを理論立てて即興でスピーチしなければならないのです。普段考えていないと、例え日本語でも簡単に言えるものではありません。時事問題に関心のない方はまさにお手上げ状態となるでしょう。(一次では当然ライティングもあり、主に上記のような時事的内容についての意見を書かねばなりません。)

TOEICにもライティング、スピーキング試験がありますが、別途受験しなければなりません。特にスピーキングはなかなか高額ですよね。試験時間は短くて個人的に嫌いじゃないですが。。

そこで提案ですが、いつもいつもTOEICばかりではなく、是非他の試験も受験してみてはいかがでしょうか?「このくそ忙しい中、TOEICだけでもしんどいのに、他の試験の事なんて考えられるか!」という声が聞こえてきそうですが、間違いなく知的好奇心が刺激され、且つ間違いなく相乗効果的に実力がついていくはずです。例えば英検準1級を並行して受験(ちょっとだけその勉強もする)ことによりTOEICが相当易しく感じるはずです。繰り返しになりますがTOEICは文や語彙のレベルが比較的易しく内容がほとんどビジネスなので、その他のジャンルを広く学習することにより知識が増え、英文に対する耐性が付きます。

某有名予備校の有名な先生が何かの本で次のように書いていました「充分準備してから受けようなんて言っていたらいつまでたっても受けられない。あれこれ考えるよりまず申し込む!そしてとにかく受験する!」私も賛成です。受験することによって見えてくるものも必ずあります。

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