TOEIC公式問題集PART5VS英検1級過去問

おどろおどろしいタイトルです(笑)

今日、後日の授業の予習で、TOEIC公式問題集最新刊と、英検1級過去問を解きました。それにしても同じ英語の試験でこんなにも違うものかと改めて思いますね。こんなに違うものを大学入試で「英検~級取得=TOEIC~点取得、どちらかで英語の試験免除」なんてしていいのか甚だ疑問ではあります。とは言いつつも、私も「比較」や「基準」がそう嫌いではありません。一応の目安にはしてもよいのかなとも思います。よくTOEIC900点なら英検1級相当という記載を見かけるのですが、さすがにこれは間違いというか、極端です。体感的にはTOEIC950以上で英検1級に近いかな?という気がしています。あくまで目安ですが。それほど英検1級は難しいし、設問が良く練られていて、出題内容も多種多様です。それに比べTOEICは単調な問題の繰り返して、問題の難易度自体は高くなく、易しい問題を短時間でいかに効率的に処理できるかに主眼が置かれていると言えます。

以前も書きましたが、是非英検2→準1→1級を目指して頑張っていくことをおすすめします。TOEICは内容が、「ビジネス+日常生活」と、かなり限定されているうえ、語彙もかなり易しいものしか出題されません。特に問題なのが「ネガティブ」な文章や内容があまり出題されないということです。英文雑誌や英字新聞では毎日見かけるような「政治家が横領疑惑」「いじめを苦に自殺」「熱中症で重体」「内戦でまた犠牲者多数」などといった文面・単語を、TOEICでお目にかかることはなかなかありません。一方英検はその出題範囲がとにかく多岐に渡っています。政治・経済・医学・教育・福祉・歴史・環境・社会時事問題・スポーツ・文化、、ほぼ全てのカテゴリーから様々なトピックが出題されます。語彙は1級で約1万5000語レベルと言われています。これは英字新聞を読むうえではほとんど問題がないレベルと言えます。また私が普段TIMEを読んでいても、英検1級で良く出題される単語が大変多く見られます。一方TOEICは語彙がやや制限されているので、900点を持っている方に、若干難度が高い英文を読んでもらうとほとんど手が出ないということがよくあるのです。

こんな風に書くと、TOEICはダメみたいに聞こえるかもしれませんが、そうではありません。後々の英語学習を考えたら、「ダブル受験すれば絶対効果倍増しますよ、英語力が全体的にアップしますよ」、と言いたいのです。英検には2次試験もあり、特に1級では時事ネタに関して2分で即興スピーチをしなければなりません。「少子高齢化に対する効果的な方策・対策を2分以内で即興で述べよ」と突然言われても、普段から考えていないと、日本語でもしどろもどろになるでしょう。是非バランスの取れた、その後の英語学習がスムーズになるような資格取得を目指してください。

と、このような話をある学校のTOEICクラスで「ほんのちょっとだけ」(TOEICのクラスだけに)話したのですが、ある男性の方が「でもとりあえず点数が欲しいよなあ~」とつぶやいておられました。TOEICが昇級昇格要件や人事査定の一つに組み込まれている会社では切実なんでしょうね。。しかし考え方を変えればTOEIC700点台くらいなら集中的に勉強すれば短期間で必ず取れる!ということも断言できます。語彙もそう難しくはないし、内容がビジネスに特化されているから英検に比べはるかに対策が立てやすいのです。

割り切ってTOEICだけ!という方も、プラス英検で総合力を上げたいという方も是非当校にご相談ください!

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