先日ある学校の先生とTOEICの指導法について話しをした時の事です。その先生曰く、「TOEIC対策ではまず類似問題をたくさん解かせて、必要なところだけを解説する」とのことでした。確かに問題慣れすれば特にPART5では正解率が上がるかもしれません。またPART7でもシングルパッセージの単純な問題や、例えトリプルパッセージであっても「狙われやすい部分」をあらかじめ知っておくことでやはりある程度正解率が上がるかもしれません。しかしこのやり方オンリーでは「必ず」頭打ちが来ます。もしこれを読んでいる方が、「とりあえず700点あったらあとはTOEICとはおさらば!英語学習ともおさらば!」というのであれば、上記のような方法だけでも近づける可能性はあります。(中学文法がしっかりしていることが最低条件ですが)しかし大部分の方が、「それ以上を目指す、または目指したい、仕事のメールがもっとスラスラ書けるようになりたい、書類をなんとなくではなくもっと正確に読みたい」と思っているはずです。そういう方こそ、最初に基本文数百個を頭に叩き込んでおくことが、結局遠回りに見えてはるかに近道になるのです。特にTOEICのように、問題の難易度が比較的容易な試験については尚更です。ちょっと点数が上がって、そのまま順調に上がっていくものだろうと勘違いしないでください。事実600点から700点辺りで足踏みする方が非常に多いです。また600点や700点をとっても英語力がしっかり上がったと実感できている方が一体どのくらいいるでしょうか??稼ぎやすいリスニング(TOEICはリスニングが比較的易しく且つ採点も甘いです)で点数を取ってなんとか初期の目標点に達しても、リーディングが「微増」という方が非常に多いのです。結局実力が付いていないからです。TOEICであればリーディングで最低400点近くをコンスタントに取れるようになってやっと本物の英語力に近づいていると考えて下さい。
私は授業中よく「TOEICだからTOEIC対策、リーディングだからリーディング、リスニングだからリスニングなどと特化した勉強法があるわけではない」言っています。結局何をやろうが運用能力を上げることに変わりはないからです。煎じ詰めれば、正確にある文が言えるなら、その文を「聞く・読む・書く」全てが出来るはずなのです。そういった地に足の着いた勉強法の合間に「試験対策」を入れていくのは良いことだと思います。
私としては、初級レベルの生徒さんをグループ形式で教える場合、問題を数多く解かせるやり方には理解を示しています。そうしないと個人差も大きく授業自体が成り立たないこともあるからです。しかしその後どうするの?とついつい思ってしまうのです。。
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