最近受講していただいている方の傾向として、「基本をがっちり固めたい」という方が特に多いようです。安易にTOEICの点数のみ追い求めるよりはるかに実力が付くと思います。素晴らしい傾向です。
何事もそうですが、基本がないとかならず馬脚を露すこととなります。TOEICなら、付け焼刃でも700点位は行くでしょうが、その後必ず頭打ちになります。且つ、実力が点数に伴っていないことが多いので、仕事上でとんでもない英文を書いたりするのです。もうずいぶん昔に教えた方で、確かTOEIC750点前後はありながら、しかし基本的な文でさえ本当に驚くほどトンチンカンな英文を書いたり言ったりする方がいました。ブロークンでも通じればいいとか、海外旅行で通じればいいという方はそういったレベルでもいいのかもしれませんが、仕事で使うとなるとそうはいきません。逆に基本がしっかりしている方(要は高校初級程度の文法を操って、大きな間違いをせずに書ける・正確に読める方)は、その力をそのままリスニングやスピーキングにも活かすことが出来ます。ホームページのトップにも書きましたが、天下のイチローが素振りを怠ってあの境地にまで達したとは到底思えません。もちろん私は、イチローの生活を見たことはありませんが、人知れず基本的トレーニングを続けていたことには疑いの余地はないでしょう。「正拳突き」をあまりやらないという空手の達人がもしいたら、それはもはや達人ではありません。「
結局まずありきは、基本の反復なのです。そして一旦基礎が固まれば、後は色々アレンジをして、自分なりの勉強法を確立していけばいいのです。
先日お教えしたある社会人の方が、「英語の学習って、結局筋トレと同じなんですね。」とおっしゃっていました。まさにその通りです。筋トレも間違ったフォームでやっても効果が半減するどころか、体を痛めてしまったりします。そして3日坊主ではやはり効果はありません。基本に忠実にコツコツ続けて、徐々に成果が出るものなのです。一旦その行動が習慣化されれば、今度はその行為をやめると気持ちが悪くなります。また、せっかく掴みかけた成果を手放すのが惜しくもなります。
「でもどうしても続かないんだよなあ~」「最初の努力の部分を出来るだけショートカットしたい」という方のために、英語学校があると私は思っています。自分で出来る方はわざわざ貴重な時間を割いて、たくさんお金を使う必要はないわけです。そして、「どうしても」という方にいかに効率的にお教えするのか?我々のミッションも非常に大きいものと日々痛感しています。テキストに書いてあることをなぞらえただけで対価を頂くわけにはいきません。「その上」をいかなければなりません。最短時間で最高の成果をあげられるよう、講師もまた努力・研究を重ねる必要があります。教える方も教わる方も全力で取り組んでやっとそれ相当の成果が出るものだと私は思います。
なんだかとりとめのない話になってしまいましたが、英語学習が長続きしないという方は「どうすれば習慣化できるか?」という観点で学習に取り組んでみて下さい。それには強烈な動機付け(目標設定)も必要でしょうし、最初は続ける「根性」も必要かもしれません。(久しぶりに「根性」という言葉を使いましたな😊)
今どき根性論や精神論は流行らないかもしれませんが。。いや~~でもやっぱり根性も必要ですよ。何事も。「この苦しい勉強が終わったらご褒美に冷たいビールが待っている」、でも何でもいいのでとにかく今日も学びましょう!
One of these days is none of these days.「いずれそのうちという日はない」