私は2019年現在、本校以外でも英語を教えているのですが、最近驚くことがありました。ある学校でTOEICを教えていたのですが、たまたまそのクラスの方々が一人を除き全員300点台だったのです!300点台の方にTOEICの問題解説をいきなりやるのは酷です。昇進がかかっている方、海外勤務が決まっている方、仕事で多少なりと英語を使っている方などがいらっしゃいました。「中学文法から復習しないと、いきなり解かせてもさすがに厳しいよなあ。」と思いながら四苦八苦しながら教えました。(それにしても300点台で海外勤務は大丈夫なのだろうか。。)
TOEICの勉強法なんてありません、地道に勉強するしかありませんよ、というと皆さんはがっかりするでしょうか?本屋に行けばTOEICの参考書はうなるほどあり、どれを選んでいいのかわからないくらいです。もちろん試験ですから、試験対策・慣れ・タイムマネジメントなどは必須です。しかしそもそも基礎力をつけなければ点数はあがるはずがありません。基礎力がない、だから点数も上がらないという理屈はどなたでも分かることだと思うのですが、なぜかTOEIC対策というと、まず問題を解かなきゃ!という方が多いのには驚かされます。そしてTOEICの問題をたくさん解いたら点数が上がると思っている方が多いのにも驚かされます。問題をたくさん解いて900点や950点にすぐ届くならこれほど単純明快なことはありません。みんなそうすれば点数が上がるはずです。かくいう私も独学初期のころ当時のTOEIC本をしらみつぶしに解きまくり、対策本(テクニック本?)なども必ず熟読していました。しかし一度たりともそれで成果が上がった、点数が上がったためしはありませんでした。上がるどころかいつも点数は横ばい。ひどい時には点数ダウンさえも一度や二度ではなく。。TOEIC companyに「おかしいじゃないか!こんなにがんばったのに~」と自分の実力不足を棚に上げて苦情を言いたくなったのを覚えています。結局表面的に問題を解いているだけで、英語の運用力や底力がついてなかったのです。その後、英文雑誌を精読する、TOEIC問題集数冊を徹底的に暗記するくらいまでやりこむ、といった勉強をし900数十点に伸びました。
もうお分かりだと思いますが、中学から高校初級程度の文法力(ただ穴埋問題を解くだけでなく、書ける・言えるようにする)を養成し、並行して語彙を増やしていく。その後TOEICの問題集数冊を徹底的にやり込む(すぐ他の本に浮気しないで)、これが王道なのです。基本文法が固まったら、「長文精読」も確実に力が付きますよ。
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