例文暗記の重要性

以前にもお話しした、NHKビジネス英語の杉田先生の金言ですが、1997年4月号の巻頭言に次のようにありました。例文の暗記に関してです。

「英語を勉強するうえで役に立つ方法を一つだけ挙げるとすれば反復練習です。スポーツでも、基本になるフォームを繰り返し練習して体で覚えてしまえば、いざという時に正しいフォームがぱっと出てきます。言語の学習においても、基本形がたたき込まれていれば、とっさのときに考えなくても文章が口をついて出てくるのです。」

私もこの杉田先生の言葉を常に肝に銘じながら自分なりに頑張ってきました。そして先生の言う通りであったとつくづく思う今日この頃です。一般的に「基本」といういと「簡単・易しい」と思う方がいるのですが、そうではありません。特に仕事で英語を使っている方(自分の知っている範囲内のみで英文を使いまわししている方)、TOEIC800~900でリスニング満点でも、書くことに苦労する方、語彙の少ない方などは要注意です。事実、「自分は基本はばっちり頭に入っている」と思い込んでいる?方が結構多いように見受けられます。そもそも、基本を「知っている」のと「使える」のには非常に大きな隔たりがあります。目で見て分かる、なんとなく読めるでは使えるというレベルには達していないのです。反射的に口をついて出てくるまで繰り返さなければなりません。さほど考えないでよどみなく言える、書ける文を数百個はストックしておきたいものです。当校ではそれが身に付いた時点で基本の完成とみなしています。

トップページにもありますが、基本をおろそかにする武道の高段者やスポーツ選手はいないと思います。私はTIMEリーディングを日課としていますが、基本(文法・ストラクチャー=文構造)を知っていないと絶対読めないと断言できます。もちろんTIMEは語彙レベルが高いので語彙も並行して習得せねばなりません。しかし何より先にやるべきは基本を固めることなのです。

英語の勉強法と言うと、色々目新しいものが出て来ては廃れていく感じですよね。最近では第二言語習得論に基づく、、とか、知らない人が見たら威圧感?威厳?を感じてすぐ飛びつきそうなものもあります。そういったものの是非はともかく、結局最後に残るのは地に足の着いた昔ながらの勉強法です。煎じ詰めればコツコツ「意味の分かった英文を音読暗記」を継続するしかないのです。

魔法はありません。

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