TOEICの効果的な勉強法③

今日はあえて試験対策という観点からTOEICを見てみたいと思います。以前勤務していた学校で、「TOEICは所詮コツだから」なんていう先生がいて驚いたことがあります。(その方はTOEICの専門ではなかったのですが)「コツで点数が取れたら苦労しないよ、ろくろく受けたこともないのによく言うよなあ」と思ったものです。まあコツで点数が取れるわけがないというのは数回受けた方ならわかると思いますが、試験である以上「対策」は存在しますし、「傾向に慣れておく」ことも大事です。くどいようですがその前にしっかりした基礎力があることが大前提ですが。。

例えばPART7のトリプルパッセージにはかなりの方が苦戦しているのではないでしょうか?180問目辺りになると時間も迫ってきて焦りだし、最後の最後で長い文を3題もまとめて読むなんて厳しい!と、戦意喪失気味になる方も多いようです。結局残りはBBBB,CCCC,のように塗り絵状態なんていうことも時々聞きます。しかしトリプルパッセージには結構はっきりした傾向性があります。例えば一問目の答えがどこに書いてあるかは大体決まっていますし、クロスリファレンス(3つのうち2つの長文を同時に参照しながら解かなければならない問題)も意外に「読ませる」問題が少なく、表などを見ながら読むというより「探す」という感じで意外なほどあっさあり解ける問題も多いのです。また文中に下線が引かれていたり、斜体字・太字になっている文は相当な確率でその文が答えに絡む、という傾向もあります。また、トリプル5問中「原則」2問がクロスリファレンスなので、残り3問は結局シングルパッセージと同じですし、(設問に、「最初のe-mailによると」等とその文だけ読めとはっきり明示している場合も多いです)残りの2問も「読ませる」というより「探せるか?」系の問題が多いので、こういう事実を知っているだけでも心理的負担が大きく減るのです。時間がかかりそうな問題だ、どこに書いてあるか探せないと思ったらその問題は捨てて、確実に残り3問、うまくいけば4問正解を目指す。練習次第で意外にこれが出来るようになるのです。「そう簡単にいくかい!」とお思いの方も多いかと思いますが、事実TOEIC受験慣れしていない大学生などの受講前・受講後の点数を見ると、トリプルパッセージの急伸が顕著なのにはいつも驚かされます。本来私としてはPART5辺りがもっと伸びると嬉しいんですがね。。

授業では必要に応じて上記のようなこともお話ししていきます。と言っても主眼はあくまで揺るぎのない基礎力の養成となりますが。「話す・聞く・書く・読む」全ての基礎力を効率的にマスターしたい方は是非当校にご相談ください!特に大田区(蒲田)・川崎武蔵小杉・品川・横浜あたりの方は通いやすいかと思います。Skypeレッスンも格安でやっております!

 

 

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TOEICの効果的な勉強法②

先日ある学校の先生とTOEICの指導法について話しをした時の事です。その先生曰く、「TOEIC対策ではまず類似問題をたくさん解かせて、必要なところだけを解説する」とのことでした。確かに問題慣れすれば特にPART5では正解率が上がるかもしれません。またPART7でもシングルパッセージの単純な問題や、例えトリプルパッセージであっても「狙われやすい部分」をあらかじめ知っておくことでやはりある程度正解率が上がるかもしれません。しかしこのやり方オンリーでは「必ず」頭打ちが来ます。もしこれを読んでいる方が、「とりあえず700点あったらあとはTOEICとはおさらば!英語学習ともおさらば!」というのであれば、上記のような方法だけでも近づける可能性はあります。(中学文法がしっかりしていることが最低条件ですが)しかし大部分の方が、「それ以上を目指す、または目指したい、仕事のメールがもっとスラスラ書けるようになりたい、書類をなんとなくではなくもっと正確に読みたい」と思っているはずです。そういう方こそ、最初に基本文数百個を頭に叩き込んでおくことが、結局遠回りに見えてはるかに近道になるのです。特にTOEICのように、問題の難易度が比較的容易な試験については尚更です。ちょっと点数が上がって、そのまま順調に上がっていくものだろうと勘違いしないでください。事実600点から700点辺りで足踏みする方が非常に多いです。また600点や700点をとっても英語力がしっかり上がったと実感できている方が一体どのくらいいるでしょうか??稼ぎやすいリスニング(TOEICはリスニングが比較的易しく且つ採点も甘いです)で点数を取ってなんとか初期の目標点に達しても、リーディングが「微増」という方が非常に多いのです。結局実力が付いていないからです。TOEICであればリーディングで最低400点近くをコンスタントに取れるようになってやっと本物の英語力に近づいていると考えて下さい。

私は授業中よく「TOEICだからTOEIC対策、リーディングだからリーディング、リスニングだからリスニングなどと特化した勉強法があるわけではない」言っています。結局何をやろうが運用能力を上げることに変わりはないからです。煎じ詰めれば、正確にある文が言えるなら、その文を「聞く・読む・書く」全てが出来るはずなのです。そういった地に足の着いた勉強法の合間に「試験対策」を入れていくのは良いことだと思います。

私としては、初級レベルの生徒さんをグループ形式で教える場合、問題を数多く解かせるやり方には理解を示しています。そうしないと個人差も大きく授業自体が成り立たないこともあるからです。しかしその後どうするの?とついつい思ってしまうのです。。

しっかりした力をつけたい方は、大田区(蒲田)・品川・川崎武蔵小杉が通学圏内のオールマイティイングリッシュにご相談ください!Skypeレッスンも好評です!

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TOEICの効果的な勉強法①

私は2019年現在、本校以外でも英語を教えているのですが、最近驚くことがありました。ある学校でTOEICを教えていたのですが、たまたまそのクラスの方々が一人を除き全員300点台だったのです!300点台の方にTOEICの問題解説をいきなりやるのは酷です。昇進がかかっている方、海外勤務が決まっている方、仕事で多少なりと英語を使っている方などがいらっしゃいました。「中学文法から復習しないと、いきなり解かせてもさすがに厳しいよなあ。」と思いながら四苦八苦しながら教えました。(それにしても300点台で海外勤務は大丈夫なのだろうか。。)

TOEICの勉強法なんてありません、地道に勉強するしかありませんよ、というと皆さんはがっかりするでしょうか?本屋に行けばTOEICの参考書はうなるほどあり、どれを選んでいいのかわからないくらいです。もちろん試験ですから、試験対策・慣れ・タイムマネジメントなどは必須です。しかしそもそも基礎力をつけなければ点数はあがるはずがありません。基礎力がない、だから点数も上がらないという理屈はどなたでも分かることだと思うのですが、なぜかTOEIC対策というと、まず問題を解かなきゃ!という方が多いのには驚かされます。そしてTOEICの問題をたくさん解いたら点数が上がると思っている方が多いのにも驚かされます。問題をたくさん解いて900点や950点にすぐ届くならこれほど単純明快なことはありません。みんなそうすれば点数が上がるはずです。かくいう私も独学初期のころ当時のTOEIC本をしらみつぶしに解きまくり、対策本(テクニック本?)なども必ず熟読していました。しかし一度たりともそれで成果が上がった、点数が上がったためしはありませんでした。上がるどころかいつも点数は横ばい。ひどい時には点数ダウンさえも一度や二度ではなく。。TOEIC companyに「おかしいじゃないか!こんなにがんばったのに~」と自分の実力不足を棚に上げて苦情を言いたくなったのを覚えています。結局表面的に問題を解いているだけで、英語の運用力や底力がついてなかったのです。その後、英文雑誌を精読する、TOEIC問題集数冊を徹底的に暗記するくらいまでやりこむ、といった勉強をし900数十点に伸びました。

もうお分かりだと思いますが、中学から高校初級程度の文法力(ただ穴埋問題を解くだけでなく、書ける・言えるようにする)を養成し、並行して語彙を増やしていく。その後TOEICの問題集数冊を徹底的にやり込む(すぐ他の本に浮気しないで)、これが王道なのです。基本文法が固まったら、「長文精読」も確実に力が付きますよ。

特に大田区(蒲田)・品川・武蔵小杉や川崎周辺の方で、英語教室をお探しの方はご相談ください。遠方の方はSkypeレッスンもやっております!

 

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英語学習で最も大切なこと⑦

実に久しぶりの投稿となってしまいました。。(すみません)

関連事項を一気に派生させて覚える、という話をしていました。ここで言う「関連事項」とは以下のようなものが考えられるでしょう。

①前回最後に言いました「派生語」(動詞形容詞名詞副詞等)②「同義語・反意語」③その単語を含む「熟語・イディオム」④「コロケーション」⑤その単語を含んでよく使いそうな「文法事項」→特に動詞の語法、などです。

ここで特に重要なものが、④コロケーションと⑤関連する文法事項、特に動詞の語法です。日々の学習に際し是非以下のやり方を試してみてください。少し大変ですが相当な効果を生みます。それはずばり辞書の例文を覚える、ということです。完全に暗記するまでいかなくても、よく読み込んで、該当単語がどのような単語と相性がいいのか(コロケーション)、動詞の後ろにどういう文型が来ているのか(動詞の語法、SVOC等)を確認するのです。例文、用法がたくさんある場合は、とりあえず上部の2~3つの例文だけ読むなどと工夫してください。(すべて覚えよう、読もうとすると途方もない労力になります。まずはコツコツ続けていく習慣を身につけることが最重要です!)

ちなみに①「派生語」暗記は、本来紙の辞書が記憶しやすいです。該当単語の前後にセットで載っていますので覚えやすいのです。とは言え重くて不便な紙の辞書にスイッチするのも面倒です。電子辞書でいいので、もし動詞を覚えたら、「この動詞の名詞形は?形容詞はある?」などと意識的に確認していって下さい。

上記は少々手間はかかりますが、自分でやろうと思えば出来る勉強法です。ただどうしても長続きしない、要領が掴めない、という方のために当校のような学校が必要と考えております。また、可能な限り短期間で成果を上げたいという方はご相談ください。時間に余裕がある方は、お金をかけずにコツコツ習慣化していってください。止めない限り必ず成果が出ます。

さて次回からはTOEICの勉強法についてお話ししたいと思います。今は猫も杓子もTOEICですよね。とは言え、今までお話ししてきた勉強法と何ら変わりはありません。キーワードは「習慣化」です!

 

 

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英語学習で最も大切なこと⑥

前回の続きthinkについてです。

「~を~とみなす、考える」というパターンでは、thinkを自動詞的に使い、think of A as Bと表現します。つまり、I think of him as a revolutionary in the industry.となります。知らないとやはりofを落としてしまいますよね。受験で習うregard A as Bと同じ様な意味です。でもregardは直後に名詞を置きます。

thinkはその他に、「今考え中です」という場合よく進行形にして使います。I am thinking about studying abroad next year. (来年留学しようかと思っているんです)

このようによく知っていると思われる単語でも、使用法を限定的にしか知らない場合がよくあります。「think that で十分」と知識を限定すべきではありません。必ず頭打ちが来ます。また、知らないことを「言ったり書いたり」することは不可能です。やはり最初に知るという過程を避けて通ることは出来ないのです。

もう少しthinkに関して。。よく使うパターンを覚えておくことが大事なのはわかっていただけたと思うのですが、この際出来れば派生語+派生語のよく使う用法も一気に網羅してしまうと後々大変楽になります。例えばthinkの名詞形はthoughtですが、Just the thought of ~drives me mad!なんていう文も時々見かけますね。「~の事を考えただけでむかつく!」という意味です。このときは通常makeという動詞はあまり使わないでdriveという動詞を使うとか、Just the thought of my boss drives me happy.のように肯定的な意味合いで使うことはないことなども知っておくと便利です。(上司の事を考えただけでhappyになるなんてキモいですね(笑)

例えば動詞を覚える際、一気にその名詞形や形容詞系も覚えてしまうとやはり後々楽です。単純に1000個動詞を覚えれば、その派生語である名詞形容詞形も覚えて一気に3000語になり得るのです!全ての単語に均等に派生語があるわけではないので一概には言えませんが、1000個覚えて即3000語というのはあながち当たらずとも遠からずだと思います。最初の努力を惜しんであとあと苦労して結局学習が続かないということがないようにしたいものです。

次回は、どのようにして関連事項を網羅していくのか、その方法論についてお話しします。

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英語学習で最も大切なこと⑤

前回は、「まずSVOCを覚えよう!」ということをお話ししました。考えてみればこれ以上複雑?な英文パターンはないわけで、ここをがっちり押さえれば「視界良好」になるのは必然です。(他の文法事項との複合的なものもありますのでこれで全て解決とはいきませんが。。)

今回は、関連事項を一気に網羅するということについて考えてみたいと思います。例えば皆さんはthinkという動詞を見たとき、「簡単だな」「すでに知ってる」と思うことでしょう。「知っている」なんていちいち考えもしないかもしれません。

ではthinkを使って基本的なことが言えて書ける自信はありますか?ほとんどの皆さんがI think that~で全てを表現しようとするのではないでしょうか?I think thatというパターンは中学生の時から頭に叩き込まれているので、英語が苦手という方もとりあえずは口をついて出てくるのです。しかし「話す聞く読む書く」際にthinkがthat節を従えるということを知っているだけでは知識的に足りないのです。願わくば「一気」にthinkの重要パターンを網羅して覚えておくことが望ましいのです。関連事項を網羅して覚えておけば、他の単語で似たパターンを見たとき、更に関連付けて記憶が強化されるという最大のメリットがあります。

例えば次の日本語を英語に直してみてください。→「私は今日の会議は退屈だと思った」

皆さん、I thoght that today’s meeting was boring.ってやってませんか??もちろんこれも正解ですが、このままだといつもthat節で幅が広がりません。ここでまたまた登場!thinkはSVOCを取れる、ということを覚えておかなくてはなりません。つまり、I thought today’s meeting boring.と大変すっきり表現することができるのです。これはthat節ではないのでbe動詞が不要ですね。Cに形容詞がきています。今後thinkを含む文を見たとき、いつかどこかで必ずお目にかかるパターンです。SVOCは英文のホームラン王なのです。

では「私は彼をこの業界の革命児だと思う」はどうですか?「彼を革命児としてみなす、考える」と考えてみてください。

I think him as a revolutionary in the industry. どこが変かわかりますか?asは~として、revolutionaryが革命児です。

また次回続きを!

 

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英語学習で最も大切なこと④

では、全体像を掴むとはどういうことでしょうか?

ずばり、主語+動詞+他動詞の感覚を掴み、SVOC(いわゆる第5文型)を完璧にマスターすることです。(当然SVOOも大事ですが、こちらはもっと単純です。)

まず学ぶべきは、不定詞でもなければ比較級でもありません。SVOCです!英語は他動詞重視の言語であり、その中でもSVOCの語順や意味をしっかり覚えること、そうすれば英文が大変すっきり体内に「落とし込まれる」感覚を実感できます。

SVOCの特徴は、O=Cなどと習いますね。しかしもっとダイナミック(?)にOが主語でCが動詞、つまり本物のSVの直後に小さいSVが連続するパターンであると覚えると、一気にリスニング力も上がります。例えば、The boss allowed us to launch the project.(これもSVOCです)なら、「上司がS許可したV→我々がS立ち上げることをV(プロジェクトを)」といった具合です。この感覚を掴むと、「見た」とか「聞いた」とかいわゆる知覚動詞や、「人に~をさせる」の使役動詞やその周辺動詞は一気に解決がつきます。(これらも全てSVOCです)

もう一点、Cは何か?をしっかり覚えることが重要です。Cは補語と言いますが、文法用語はどうでも構いません。補語は名詞か形容詞と覚えれば十分です。と言ってもchairmanやbeautifulのように「普通の」名詞や形容詞だけが名詞形容詞ではありません。他に、ing形の形容詞や、俗に原形不定詞と呼ばれる(難しい用語デスよね?)名詞もここに入ることをしっかり覚えておかないといけません。ここがいい加減だと、なんとなく読めるが納得感がない、ということになってしまいます。しっかり読めもしない英文を、即座に発話することは更に不可能です。何年ネイティブと自由会話を楽しんでも、知らない英語のパターンが口をつついて出てくることはないのです。まず意味が分かって、口をついて出てくるまで記憶しておくしか方法はないのです。

覚えるべき最重要項目はSVOCです。まずここが要所です。マスターすれば急に視界がはっきりする実感が持てますよ!

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英語学習で最も大切なこと③

文法のための文法ではなく、「言える・書ける」レベルで重要英文を記憶する。それが万全の基礎力養成に欠かせない、と前回言いました。

もう少し具体的に言うと、センター試験の過去問やTOEIC公式問題集の「和訳」を見て、それを瞬時に英語で言えるか書けるか?ということです。おそらくこういう練習を積んでいる方は少ないのではないでしょうか?問題を解いて安心していませんか??TOEICの公式問題集2セット分「全問」を即座に発話出来る力があれば、即満点レベルと言っても過言ではないでしょう。まあ確かに大変な訓練ではありますが。。

そしてそういう訓練を可能にするためには、最低限の法則(文法)を事前に知らなければなりません。でないとただの丸暗記になってしまいます。丸暗記ほど苦痛を伴う作業はありません。すぐ忘れますしね。効率よく学習を進めるためにも、早急に「日→英訳」形式で基本文を網羅記憶するべきです。

しかし忙しい社会人の方々にはこれも苦痛を伴う作業だと言えます。なぜ文法学習が苦痛かと言えば、

①学習当初は「点」と「点」が結びつかず、学習している文法が何の役に立つのかイメージできない。全体像が掴めないことによるもどかしさ。

②「文法=複雑で面倒」という固定観念があるので、楽しくない。だから続かない。やる気が起きない。

以上のようなことを考えると、何が重要かという「全体像」を、教授する力のある人に効率よく教えてもらうことが手っ取り速いと言えます。もちろん独学も十分可能です。時間はかかるかもしれませんが、学習を止めさえしなければ必ずマスターできます。一般的に思われているほど複雑な法則はありませんし、覚えるべき事項もそれほど多くありません。

次回は「全体像の把握」とは何かをもっと具体的に説明してみたいと思います。そして私が考える最も効率的な学習方法、「関連事項を一気に覚える」ことについても考えていきます。

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英語学習で最も大切なこと②

~ストラクチャーとはなにか?~

既にある程度学習が進んでいる方には釈迦に説法かもしれませんが、まずストラクチャーとは何かについて考えてみたいと思います。

ストラクチャーとは「型、構造」の意味で、基本的な英文のパターンを覚えましょうと言うことです。「結局文法の勉強か」と思った方も多いかもしれません。文法と言えば文法ですが、(外国語の学習ですから、ある程度ルールを覚えることは必要です。自然に覚えることは不可能です。)しかし我々が学校で習ってきた文法学習とは一線を画す点も多くあるのです。

ひとつには、中学や高校でやってきた穴埋め問題、並び替え問題、単純な和訳問題などを一切排除して、「文レベル」で日→英訳練習を徹底するという点です。言い換えれば、問題集を「解く」のを止めましょう、とも言えます。TOEICや大学受験問題は、知識の確認のため、また採点を簡易化するために穴埋め問題などを採用しているに過ぎません。事実、以前ある大学のネイティブ教授と話した際、次のようなやり取りがありました。

私は日頃からfill-in-the-blank questions(穴埋め問題) に懐疑的であったので、「穴埋め問題や部分的な和訳問題で語学力が測れるわけないでしょ?全くナンセンスだから、大学ももっと出題方法を考えたらどうだ」と食ってかかった?ことがあったのです。すると彼は涼しい顔で「そんなことはわかってる。しかし何千人も受験する大学では、そういう類の問題形式でないと採点に時間が取られ過ぎるんだ」と答えたのです。まあそりゃそうだなあと、変に納得したことを覚えています。ちなみに彼は、「君が日本の大学の入試制度を変えればいいじゃないか!そうなると君はスーパーマンだ!」という皮肉も付け加えてくれました。。

これに似た話としては、TOEICの問題集を何問解いても点数が上がらない!と訴える方がよくいます。そりゃそうですよ。問題を解くのと、語学力を上げるのは全く別問題です。知識の確認のために「問題」があるのです。問題をたくさん解けば、確かに問題形式にはなれますが、それで実力が付くことはあり得ません。本当に実力をつけたければ、テキスト一冊全文を口からスラスラ言えるまで(理解したうえで)音読暗記するのがベストなのです。しかし悲しいかな、いまだかつてこれを実践した方にお目にかかったことがありません。。もちろんこの方法を可能にするためには、基本的ストラクチャーのマスターが必須です。

結局我々の最大関心事は、「いかに要領よく4技能全てに通用する基礎力を身につけるか」だと思います。出来るだけ正確に読んだり書いたり、揺るぎのない基礎力を養成することにあるのです。基礎が身に付けばあとは独学も十分可能です。

高校初級程度の英文全てを「言える、書ける」レベルでマスターする。これが基礎力でありストラクチャーのマスターなのです。

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英語学習で最も大切なこと①

皆さんが英語を学ぶ際、最も知りたいことはなんでしょうか??ズバリ「いかにして短期間で効果をあげるか?」という方法論に関してではないでしょうか。

しかし最初から肝に銘じておいた方がいいことがあります。

①簡単に何の苦も無く効果の出る方法なんてない。

②結局愚直に勉強した方が伸びる。

これを聞いて、「なんだよー、がっかり」と思った方、「そんなセリフは聞き飽きた」という方、「自分でもうすうす(よく?)わかっている」という方、自らのブロークンイングリッシュに内心忸怩たる思いを感じている方は是非以下をお読みください!

巷ではいまだに「~日間で英語をマスター」とか、すごいものになれば「数時間で英語がペラペラ」なんていうのもあり、また皆様よくご存じの「聞き流していつの間にやら英語がペラペラ!なんてのもあり、果ては、文法なんて気にしてるから英語が喋れないんだ!気にせずどんどん喋ろう!なんていう学校も多くあり、方法論に迷いが生じる十分な環境が整っているのが現状なのです。

また、「物事は要領よくやれ」などと言われますが、自分がよく知らない分野を最初から要領よくやることは不可能です。十分慣れてから徐々に要領よく出来るようになるのです。例えば、「TOEICはコツだ」なんていう素人先生がいまだにおります。受験もろくろくしないで、どうしてそんなことが言えるのかと不思議で仕方がありません。たいして実力がなくても、コツだけで高得点が取れるでしょうか??(私は平和主義者なので、そういった方々にいちいち突っかかったりしませんが)繰り返しますがコツは実力がついてから使えるようになるのです。最初からコツやテクニックを駆使することは絶対できません。私自身、TOEICのテクニック本を何冊もやったことがありますが、どれ一つとして使えるものはありませんでした。実力が付いてきて初めて、そのようなテクニカルなことが使えるようになってきた時期を今でも鮮明に覚えています。要領よく超短期で900点なんて原則ないのです。ただし短期は短期でも、正しいやり方で猛勉強すれば(その人の土台によりけりで)900も可能ではありますが。

しかし、世の中悪い話ばかりでもありません。そう!「最大公約数的なメソッド」というのは確実に存在します。結局基礎を万全にするという一言に尽きますが、最初の「難関」を超えればあとは比較的楽です。インプットを続けていくのみになるからです。インプットする前に(外国人とお話しする前に、英字新聞を読む前に、TOEICを受ける前に)絶対やっておかなければならないことが厳然とあるのです。

それが「ストラクチャー」のマスターです!(プラス基本単語の暗記)

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