TOEICの効果的な勉強法⑧

結局、TOEICの効果的な勉強法をまとめると以下のようになるかと思います。

ここでは、「PART2は出だしを聞けば大体解ける」、とか「質問を先に読んでおく」、「似たような音が聞こえてきたらひっかけ」のようなどこにでも書いてあるテクニック的なものは省いています。ここでわざわざ読まなくてもそういう情報は既に知っている方も多いでしょうし、どの本にも書いてあることですから。。

リスニング、特にPART3(3が終わったらPART4)を徹底的に音読(可能なら暗記、固有名詞は除く)すること。問題を解いて、何度か聞いて終わりではあまり意味がありません。それは問題を消化しているだけ。途中知らない単語を覚えるのは当然ですが、知らない文法・文構造などが出てきたら必ずしっかり調べて、意味が分かったうえで音読(シャドーイングやオーバーラッピングすることが大事です。その他、流し聞きは何年やっても流し聞き(BGM)のままです。必ず集中して聞きましょう!

リーディングPART5、やればやるだけ点数が伸びるパートです。ここはたくさん問題を消化することが必ずしも悪くないパート。ただリスニング全般や、リーディングPART7などを有機的に伸ばしたいならやはり徹底音読(できれば文章暗記)をすることが肝要です。もちろん知らなかった文法事項は都度、徹底的に調べる事。その際重要なのは、例えば「不定詞」の項目を調べる際、該当事項だけを調べるのでは足りません。時間の許す限り不定詞全般を復習し、覚え直すこと。結局いつかまたその文法事項が問われる時がくるので、その場で「不定詞」を終わらせておくくらいのつもりで学習することが重要です。いずれやらなきゃいけないことは、その時に終わらせておくと後が本当に楽です!!確かに時間のかかるプロセスです。面倒です。しかし英文法なんてそれほど覚えることは多くありません。ましてやTOEICのレベルですから、重箱の隅をつつくような事項なんて絶対問われません。高校初級程度を網羅しておけば十分です。半年しっかりやればほとんど網羅できます。

単語についてはもうこれだけです。「一冊を繰り返しやる事!他の本にすぐ浮気しない事!」どうしても単語集が続かない方は、以下のやり方を強く勧めます。①一日の最低限のノルマを決める(1日10個覚えるなど)②週に二日くらいは休んでよいとする(最初は「覚える」ことより続ける事、習慣化することが重要と割り切る)③ただし残りの5日は何が何でもやりぬく。たとえ飲み会で遅くなって出来なくても、次の日に倍やって必ず遅れを取り戻すこと。④前にやったことを見返さない!(超重要!!)皆さんの単語暗記が長続きしない最大の要因はここです。以前やった単語を覚えているかどうか不安になって前日や前々日やったところからまたやり直すのです。そうすると案の定ほとんど忘れていたりする( ノД`)シクシク…焦ってまたそこからやり直す。なぜこんなに覚えられないのかと絶望、やけくそになる。結局その日のノルマも中途半端に終わる。もう止めた!となる。。いくら過去のものを忘れていてもいいので、絶対振り返らないでください!その日のノルマに集中することが最重要なのです。ノルマが終わったら過去のものを見返してもいいでしょうが、まずやるべきことはその日のノルマなのです。人間の記憶の力なんてたかが知れています。忘れて当然なので、とりあえず単語集を一周してください。今まで参考書や単語集を最後までやり通したことがなかった方はもうそれだけで達成感が生まれると思います。繰り返しますが、重要なのは「続ける」ことです。三日坊主の自分と決別する習慣を身につけるのです。英語力がついてくるのはくるのはその後です。結果、三週くらいすれば、いよいよ頭に入ってきます。私は初めて英検1級の単語集に取り組んだ時、その難しさに圧倒されながらも、約1年をかけて完全に覚えたことがあります。それを時間をかけ過ぎとみるか否かは人それぞれでしょう。こういった経験を通して、時間がかかってもとにかく覚えられるんだ、ということを私は学びました。この意味で、英語力よりまずは習慣化が重要です!

単語集の具体的な覚え方に関してはまた機会を改めて。。

さてPART7シングル・ダブル・トリプルパッセージです。これはもう日頃から読解力をつけるしかありません。付け焼刃ですぐ伸びるパートではありません。しかし以前お話しした通り、ダブルやトリプルは一般的に思われているほど難しくありません。「ある程度」要領が使える、読ませるというより「該当箇所を探す」という要素が強いということが言えます。TOEICの傾向に慣れるなら、まず公式問題集を解いて徹底的に熟読する事です。解いて解説を見て「ああそうか」で終わってはいけません。何度も何度も文章を直読直解で読みこんでください。暗記までする必要はないので、すんなり自然に理解できるまで読み込んだらその問題は卒業です。そして読解練習としてはこれだけでは絶対量が足りないので、2日に1題程度ある程度まとまった長さの文章も読むべきです。個人的には(実力に応じて)英検2級~準1級をお勧めします。当然訳もついており、レベル設定も絶妙、且つ読み物としても優れているなどマイナス要素が特に見当たりません。(英語はTOEICしか興味がないという方は別ですが。。)

長々書いてきましたが、上記全ての土台がストラクチャー(基本文法やその構造)を頭に叩き込むこと、というのはもうお分かりかと思います。どうしても基本学習から抜け出せない方、学習が長続きしない方、伸び悩んでいる方はオールマイティイングリッシュにご相談ください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 未分類 | コメントする

TOEICの限界

たまにはTOEICの批判?など。。

今は猫も杓子もTOEICです。大学に入学したらほとんどどこでもTOEIC IPテストを受験させられクラス分けが行われます。就職においても、英語力を見る物差しでまずはTOEIC何点??と企業は聞いてきます。基準点に達していなかったら即門前払いなんていうことも至って普通です。会社に入ったら入ったで、「昇級・昇進要件」に大きくかかわってくるのがこのTOEICです。以前勤めていた英語学校の生徒さんで、「うちの会社は全てTOEICで判断されます。」という方もいたほどです。

個人的に「TOEICのどこがそんなに偉いんじゃい!」と思ってしまいます。まず、内容がビジネスシーンにおける「メモ」とか「メールのやり取り」ばかりで面白みがない。それに以前も書きましたが、比較的平易な試験(文章や語彙、また出題されるターゲットがビジネスがメイン+日常生活少々)なので、少し難しい内容のものを読んだりすると手も足も出なくなる場合がある。例えば政治・経済・医学・教育・歴史など広く社会性のある内容が全くカバーされていないのです。煎じ詰めれば、自分の意見を発信する試験ではないということです。

もちろんそういう試験だから仕方がありません。TOEICが聞きたいのは、「職場で、平易な文だけど時間をかけずさっさと処理できますか?」ということなので、上記以外にも国際政治や時事問題、環境問題などにもほぼ一切触れられません。(だからこそ対策が立てやすいとも言えますね。)

そういう意味では英検は非常に優れた試験だと思います。語彙レベルも高く(1級は15000語レベル)、内容が実に多岐に渡っている。上にあげたような内容がバリバリ出題されるのです。二次試験では、例えば「自由貿易と関税について」とか「犯罪抑止のために更に監視カメラを街に増やすべきか?」「少子高齢化に対処するための方法論」「国際テロは根絶出来るか?」「化石燃料VS代替エネルギー」「子供にスマホを持たせるべきか否か」「セレブリティーのプライバシーは守られるべきか」などを理論立てて即興でスピーチしなければならないのです。普段考えていないと、例え日本語でも簡単に言えるものではありません。時事問題に関心のない方はまさにお手上げ状態となるでしょう。(一次では当然ライティングもあり、主に上記のような時事的内容についての意見を書かねばなりません。)

TOEICにもライティング、スピーキング試験がありますが、別途受験しなければなりません。特にスピーキングはなかなか高額ですよね。試験時間は短くて個人的に嫌いじゃないですが。。

そこで提案ですが、いつもいつもTOEICばかりではなく、是非他の試験も受験してみてはいかがでしょうか?「このくそ忙しい中、TOEICだけでもしんどいのに、他の試験の事なんて考えられるか!」という声が聞こえてきそうですが、間違いなく知的好奇心が刺激され、且つ間違いなく相乗効果的に実力がついていくはずです。例えば英検準1級を並行して受験(ちょっとだけその勉強もする)ことによりTOEICが相当易しく感じるはずです。繰り返しになりますがTOEICは文や語彙のレベルが比較的易しく内容がほとんどビジネスなので、その他のジャンルを広く学習することにより知識が増え、英文に対する耐性が付きます。

某有名予備校の有名な先生が何かの本で次のように書いていました「充分準備してから受けようなんて言っていたらいつまでたっても受けられない。あれこれ考えるよりまず申し込む!そしてとにかく受験する!」私も賛成です。受験することによって見えてくるものも必ずあります。

TOEIC以外の受験もオールマイティイングリッシュにご相談ください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 未分類 | コメントする

今週号のTIME

今週号のTIMEはトランプ大統領の特集です。毎週トランプ特集と言っても過言ではないくらいですが、それだけ「ネタ」になるのでしょう、良くも悪くも。。いや、悪くも悪くもかなあ??

先週号のTIMEには、温暖化によって領土の一部が海の底に沈んでしまう危機を抱えた国々の様々な取り組みが特集されていました。私自身知らないことも多く考えさせられました。温暖化対策の世界的枠組みである「パリ協定」を離脱したアメリカ、いやトランプ大統領って一体なんなのだろうかと。。大統領選を来年に控え、今週号の表紙には、My whole life is a bet.とあります。「私の人生は賭け」だということです。既に選挙対策に10億円近く使っているそうで、その額はもちろんこれからも増えるだろうと。そして、「彼は本能の赴くままに戦っている」、とする一方、その選挙対策はstate-of-the-art campaign befitting an incumbent President「現職大統領にふさわしい最先端の選挙戦」を繰り広げている、とも記事では解説しています。

記事のタイトルは、「Doubling Down」英文雑誌でよく見かける表現です。「倍賭けする」ということですが、要するに「ハイリスクハイリターンの選択をする、一か八かの賭けに出る」ということです。ツイッターで公的私的問わず意見を発信するなど、世も変わったと言えばそれまでですが、私個人はその変わりっぷりになかなかついていけない気分です。

日米同盟もどうなるのだろう。。まさか破棄なんてことはないでしょうが。

 

 

カテゴリー: 未分類 | コメントする

TOEICの効果的な勉強法⑦

今日はリスニングについてです。

私は授業の中でリスニングをやること自体に反対です。ただし、よほど初心者の方対象(リエゾン=音の連結の法則性を全く知らない、や単語の発音がめちゃくちゃな方)、または自宅でしっかり聞いてきた上で確認のため聞く場合等はその意図は分かります。しかし教室で数回CDを聞いたところで、リスニング力が上がるなんてことは絶対にありえません。リスニングを授業内で多くやらせる先生は、時間稼ぎで楽がしたいだけなのかとさえ思ってしまいます。はっきり言って上記の例以外は時間の無駄です。つまりリスニングは日々自分で練習するものなのです。当然基本文法が分かっていて、該当文をしっかり理解できることが前提です。その意味で、リスニングすべき文を先生にしっかり解説してもらうことは良いと思います。ただその後の「リスニング練習」は個人の努力次第なのです。教室で数回聴いて聞いた気になるのは大変危険です。

TOEICで言えば、PART3辺りを何度も何度もシャドーイングして覚え込むまで音読しなければいけません。よく「一日どれくらいの量をやらなければなりませんか?」と聞かれるのですが、上記のように覚え込むくらいまでシャドーイングするなら、一日に何問も消化できません。むしろあれこれやるよりしっかり一問をやったほうが絶対に力が付きます。量を追求することは悪い事ではありませんが、そのせいで全体の精度が薄くなり、音読量・暗記量・当該英文の自動化量が全体で6割とかになるなら、一問を徹底的にやって10割に近づけた方が結果的にはるかに効果が出ます。TOEICの問題の難易度はそう変動するものではありませんから、次回似たような内容の問題が出てきても必ず聞きとれるようになっているはずです。

やたらと問題を消化するのでなく、数問でいいから日々徹底的にやり込んでください。まずはPART3がお勧めです。その後はPART4。まずはテスト形式で聞いてみる。すぐ解答が出なければ後数回聴いても構いません。次に訳や解答を見て確認しますが、大体の方がもう数回聴いてその問題をおしまいにしてしまいます。それではただ「問題を解いた」だけです。英語の運用力を高めたことには全くなっていないのです。文法的に知らなかったことはしっかり調べて(単語ももちろん)数回スクリプトに沿って音読します。少し慣れてきたら付属のCDにそってほぼ同速度で読めるようになるまで練習します。なかなかタフな練習です。かなり時間がかかります。しっかりと同じ速度で、且つ出来る限り同じような発音で言えるまで訓練してください。願わくはスクリプトを見ないで、CDについて音読できれば最高ですが、相当難度が高いので時間がかかりすぎる場合はここまでやらなくてもいいかもしれません。(スクリプトを見ないで音読できるということは、その文を完全暗記出来ているということです。)マテリアルは公式問題集で十分です。新たなものを買う必要はありません。

以上のような練習を半年ほど続けてみてください。どんなにリスニングが苦手な方でも必ず聞き取れるようになります。とは言え基本は「基本英文を事前に頭に叩き込んでおくこと」です。あとは音声に慣れる練習をするだけです。リスニングだけ何か特殊な練習法があるわけではありません。「話す・聞く・書く・読む」4技能全て根っこは同じです。まずはよく使う文法に則った基本文をしっかり覚えましょう!

4技能全てに通じる基本を一気に学べるのが、本校オールマイティイングリッシュの最大の特徴です。お気軽にご相談ください!

カテゴリー: 未分類 | コメントする

やさしいビジネス英語テキスト

これが記念すべき、私が初めて取り組んだ「やさビジ」テキストです!見づらいですが、1995年12月号です。今見てもかなりの難易度です。ちっともやさしくありません(笑)杉田先生によると、この難度でもやさしく感じられるようになるまで頑張って勉強してほしい、という願いからこのタイトルをつけたそうです。それにしても今でも現役バリバリの杉田先生、、凄すぎます!!

カテゴリー: 未分類 | コメントする

あなたの英語学習の指南書は?

たまには違うお話を。。

いまだによく見る夢があります。NHKのラジオ講座に毎日毎日追われる夢です。追われるといってもそう嫌な意味ではなく、「あ、今日もこれやらなきゃ!これをしっかりやっていればとりあえず大丈夫!」といった肯定的な内容です。毎日の講座を仕事の合間にコツコツ続けるのは大変だけれど、学習ノルマとしてきっちりこなす。それによって日々程よい緊張感が生まれる。勉強する前は少々気が重いけれど、学習後は達成感、充実感に包まれるといった感じの夢です。

皆さんには英語学習において強烈に影響を受けた書物はありますか?私にはあります。それがNHKのラジオ講座なのです。もう何年も前に止めてしまいましたが、それまで10数年間ほとんど一回も休まず聞き続けていました。ラジオ放送をタイマー録音していましたが、録音を失敗した時などは、週末の集中放送を必ず聞いていました。また学習後期は録音が面倒になったので、CDを聞いて勉強していました。何かの事情で勉強できず、ノルマがたまった時は週末を潰して徹底的にやっていました。本当に懐かしいです。こうして今でも当時の事が夢に出てくるくらいですから。。

英語独学の初期のころ、ある学習アドバイス本に「恩書を持て」という項目がありました。要するに、あちこち浮気(結果つんどく)しないで、その指南書の通り徹底的に一冊をやり込め、ということです。私にとってはそれが杉田敏先生の「NHKビジネス英語」だったのです。この講座を徹底的にやり込んだおかげで、英語の基礎がしっかり身に付いたと今でもはっきり言えます。2019年現在でも杉田敏先生の講座は続いております。かなりご高齢になられているかと思いますが、私が独学を始める前から講座を担当されていることを考えると、杉田先生はもはや超人を更に超えた存在です。ちなみに昔は「やさしいビジネス英語」をいうタイトルでした。通称「やさビジ」。「やさしい」とついているので、どれ位易しいのかと思ったら、音の洪水にしか聞こえないくらい内容が難しく、また語彙が英検1級レベルもバリバリ出てきて閉口したのをよく覚えています。

私は杉田先生のビジネス英語を信じて(私にとっての教祖様?)本当に一言一句徹底的に調べて音読しました。「なぜここにこの単語が?」「この箇所の文法は?」等、疑問があれば分かるまで辞書の隅々まで調べ上げたものです。(放送内では文法解説などは特にありません)私は文法書自体を最初から最後までやったことはないのですが、ビジネス英語を精読する過程で必要箇所を拾い読みして、結果的に基本的なものは全て覚えたという感じです。またどんなに分からない事でも辞書をしらみつぶしに調べればある程度似たような情報が必ず手に入るという経験もしました。

そんなビジネス英語をなぜやめてしまったのか?と不思議に思う方もいらしゃるかもしれません。自分でも確信をもって「これが理由!」というものがあるわけではありません。まして内容が簡単になったからとか、飽きたからでもありません。現に今でも、日本語訳からあの杉田先生の英訳が瞬時に出てくるかと言えばかなり難しさを感じます。強いて言えば「守・破・離」とでもいいましょうか、10数年休まず続けたので、一旦区切りをつけ、新境地へ。。という感じでしょうか。ちなみにその後は雑誌TIMEの精読を続けています。しかし私にとって、全ての始まりは杉田先生のビジネス英語をやり込んだことからでした。そのおかげで今もこうして英語を教える仕事をさせて頂いているのですから。皆さんも是非「恩書」を持って、徹底的にやり込んでみてください!「霧」が晴れる時が必ず来るはずです。

今回これを書いたことで久しぶりに無ビジネス英語を音読したくなりました!!

英語学習に関するご相談は是非オールマイティイングリッシュまで。英語4技能の基礎力を短期間で養成できます。

カテゴリー: 未分類 | コメントする

TOEICの効果的な勉強法⑥

今日はPART5のお話を。。

PART5はしっかり勉強すれば短期間でかなり伸びるパートです。理由は単に知識を問う問題が多いからです。よくPART5は文法セクションだと思っている方がいますが、意外にそうでもありません。文法知識を問う問題もありますが、圧倒的に多いのが「品詞」を問う問題です。つまり当校の標榜する「ストラクチャー(正しい語順)」がしっかり身についていれば、この手の問題は大変イージーになるのです。例えば、○○○○any(     )○○○~という問題→( )に適語を入れよ、があったとします。分かりづらいですが、anyの前後にどんなことが書いてあるかは全く関係ありません。とにかく( )の直前のanyのみに着目します。そして選択肢が、A形容詞・B名詞・C動詞・D副詞だとします。anyは形容詞「どの~、いかなる~、何でもいいから~」の意味なので後ろに名詞しか来ない、ということが分かります。従って答えはBの名詞を選べばよいということになります。文章も選択肢もほぼ全く読んでいない。。私はこの手の問題を「2秒問題」と勝手に読んでいます。前後だけ見てすぐ解けて、マークシートを黒く塗りつぶす時間が約2秒ということです。「こんなに簡単にいくの~?」と言われそうですが、はっきり言ってこのような問題だらけです。しっかり基礎を固めれば英文が「構造的」且つ「視覚的」に見えてくるので、「ここには名詞しか置けない」「ここに動詞が来てはおかしい」などと瞬時に分かるようになります。もちろん選択肢が全て名詞であれば、それは語彙力を聞いている問題となります。

すなわちPART5は①「品詞・ストラクチャー」を聞く問題(2秒問題)②選択肢が全て同じ品詞なら単語力を聞いている問題、の二つに大別されます。この次にくるのが「文法問題」(純粋に文法ルールを聞いている)といったところです。繰り返しますが①のタイプは慣れれば大変イージーです。文構造に関する基礎をしっかり身につければ間違うことはまずありません。(TOEICは問題自体が非常に平易なので、あまりに複雑な文章を出題したりしません)また②の語彙力は皆さんが最も苦労するところではないでしょうか?しかしTOEICで出題される語彙はやはりそう難しくありません。これはあるTOEICの関係者に聞いた話ですが、「せいぜい3000~4000語レベルで十分高得点がとれますよ」とその方は言っていました。まあ3000~4000語ではやや少なすぎる気はしますが、その方の言わんとすることは的を得ていると思います。つまり難しいbig wordをたくさん知っていることが重要なのではなく、比較的基本的な単語をしっかり使いこなせるをTOEICは聞いてくる、ということです。英検1級やその上の国連英検特Aレベルに比べると語彙レベルには相当な差があるのは事実です。またTOEIC高得点の人でも、英文雑誌を読むとほとんど読めない(語彙力が少なすぎて)というのもこのあたりの査証となっていると思います。しかし裏を返せばそれほどたくさん単語を覚えなくてもいいということですから、短期間での点数アップ実現が可能なのです。

さて最後の③「文法」問題ですが、これは努力して克服せざるを得ません。ここをないがしろにすると結局PART6や7の英文が読めない、読めてもなんとなくしかわからないで止まってしまうからです。最近の言語学の研究に関して、「10歳前半辺りを超えたら、外国語を自然に習得することは困難」というのを何かで読んだことがあります。(以前は5~6歳までだったような。。いわゆる臨界期説というものです)我々はもう大人になっている以上、自然に外国語をマスターすることは出来ません。英語を流し聞いて自然にマスターできるなんてありえません。お坊さんの長~いお経を聞いていてそのうち「だんだん意味が分かってきた!リスニング最高!」なんてことがありえないのと同じです。意味不明ものを何年聞いても意味不明です。(お経は日本語なので部分的には聞き取れるようになるでしょうが)まず法則・規則を頭に叩き込まなければなりません。それが文法なのです。文法の勉強は単語の勉強と同じく無味乾燥で面白くない、という方も多いでしょう。しかし苦手意識を持っている方が考えているほど厄介なものではありません。むしろ重要なポイントだけ押さえて覚えていくことによって(文法用語なんて知る必要ありません)、覚えることが意外に少ないということに気づくでしょう。当校の学習であれば半年で文法は完成です。もちろん上記①のストラクチャーの力はその学習過程で自然に身に付きます。

結論;TOEIC PART5は意外に対策しやすい!ということです。

TOEICを含め英語の基礎力成なら、是非オールマイティイングリッシュにご相談ください!出張授業や各会議室での授業もやっております。

 

カテゴリー: 未分類 | コメントする

TOEICの効果的な勉強法⑤

今日も某学校でTOEICを指導してきました!なかなか優秀な学生さんが多く(既に800オーバーが数名、700オーバーも結構いるクラスです。)難易度が高い質問をしても、大体誰かが答えられるというレベルでした。高校生上がりで知識が豊富且つ覚えていることも多いのでしょう。あとはこれに運用能力が付いてくれば鬼に金棒なのですが、いかんせん「何とか楽して点数を取りたい!」と思っている生徒が多いのも事実です。気持ちはよくわかりますが、底力がついてないとやはり「微増」止まりで、そのうち頭打ちが来ます。

昔々、TOEICマニアになる直前、私は英検にターゲットを絞って勉強していました。そのころからTOEICというテストについてよく耳にするようになって(今でこそ猫も杓子もTOEICですが)、興味本位で一度受験してみました。独学初期は英検1級や準1級の対策ばかりしていたので「問題が衝撃的に易しい!」という印象を持ちました。リスニングの途中眠くなったのを覚えています。「エラソ~に!(小松政夫調)結局自慢かい?」と思われそうですが、事実は全く違います。確かに各問題の難易度は易しく感じました。1級レベルの練習ばかりしていれば誰でもそう思うはずです。ところがTOEICの洗礼を2回目の受験時に嫌というほど受けました。前回は易しいと思ったテストを、本気で解いたのですが点数がほとんど上がらなかった。。このまま順調に点数が伸びていくものだと思ったのに。。あれは衝撃でした。結局実力が付いていってなかったのです。TOEICの難しい所はここにもあります。設問自体の難易度は高くないのですが、短時間で多くの問題を処理しなければならない。つまりTOEICは「基本的な英語力+問題処理能力」を診断する試験なのです。「一問一問は比較的易しいけれど、さっさと素早く解けますか??仕事ではそんなにもたもた出来ませんよ。相手も待ってくれませんよ。」というのがTOEICのメッセージなのです。私はそれからしばらく、微増or誤差の範囲の変動を繰り返すことになり、「独学暗黒時代」を過ごすことになります。

「物事は要領よくやりなさい」というセリフをよく聞きますが、最初から要領よく出来る人はいません。実力が付いてきてから、結果として要領よく出来るようになるのです。テクニックのみで900点が取れるなら、TOEICというテストの存在意義自体がありません。そういえば某大手英語学校のポスターに「魔法はない(楽な道はない)」というのがありました。当校の英語上達10箇条(スクールポリシー)にもありますが、これは私が言い始めたものです(笑)まあそれはともかく、数十年前の英会話学校のキラーフレーズ?「○週間でペラペラ」に比べればはるかな進歩だと思います!

日々ノルマを決めてしっかりコツコツ勉強しましょう!

揺るぎのない基礎力養成なら是非オールマイティイングリッシュにご相談ください!

カテゴリー: 未分類 | コメントする

TOEICの効果的な勉強法④

今日は「公式問題集」のお話を。。

よく「公式問題集をちゃんと解いたのに点数が全然上がらなかった。」という声を耳にします。いつも言っていることですが、それは当然です。ただ問題を解いただけで、英語力自体が上がっていないのですから。問題を解くというのは知識の確認をしているだけであり、語学力を根本的に上げるということとは全く別問題です。強いて言うなら、PART5のように知識を問う問題が多く出されるセクションであれば、問題を多く解いてある程度の成果は見込めるでしょう。しかしPART7のシングルパッセージの後半や、ダブル・トリプルパッセージの「表」を含まない「読ませる」タイプの問題となると、付け焼刃の力では対処できません。そして、「テクニック」(前回少しお話ししましたが)は実力がついて初めて使えるものだということを知るべきなのです。

では公式問題集をどのように使えば効果的に点数を上げられるのか??ズバリ、出てくる英文を片っ端から覚えるのです。もちろん丸暗記ではなく、意味や文法が分かった上で音読暗記するのです。リスニングであれば特にPART3や4をCDの音声に沿って徹底的に音読する。いわゆるシャドーイングやオーバーラッピングです。最終的にスクリプトを見ないで言えるくらいになればその問題は卒業です。(かなりタフな練習ですが相当な効果があります。)リーディングであればPART7の文章を何度も徹底的に精読すべきです。よくTOEICでは速読が重要だなどと言いますが、精読出来ないものを速読できるわけがありません。まず精読ありきの速読なのです。「なんとなく分かった・読めた」というレベルではいつまでたっても「なんとなく」のままです。必ず頭打ちが来て点数がそれ以上伸びなくなります。リーディングの文章を全て暗記するまで行かなくてもいいので、徹底的に精読+音読して、(もちろん直読直解で)しみ込むように理解できるレベルにまでもって行かないといけません。結果的に一部の文章が口をついて出てくるレベルまで読み込むのが理想的です。

このように公式問題集1冊計400問を徹底的に覚えつくせば、点数が伸びないということはまずありえません。ただし、こういう地道で孤独な(?)勉強はつらいものです。皆さんが一番苦労するのが学習を「習慣化」できないということです。せっかく学習方法が分かっても長続きせず、すぐ他の問題集に浮気してしまう方が実に多い。。当校では、指導のみならず、学習を習慣化していくお手伝いもしっかりさせて頂きます。一旦習慣化すれば、高いお金を出して学校に通わなくても、独学で勉強を継続できるようになります。半年だけ必死に頑張ってみてください!私は経験上、半年あれば大体の事は習慣化出来ると考えています。

特に大田区(蒲田)・川崎武蔵小杉・品川にお住いの方は是非効果的な英語学習法に関してご相談ください。遠方の方は格安のSkypeレッスンをご検討ください。出張授業も可能です。英語の揺るぎない基礎をオールマイティイングリッシュで!

 

 

 

カテゴリー: 未分類 | コメントする

蒲田武蔵小杉でTOEICならご相談ください!

今日もばっちり授業でした!

 

 

カテゴリー: 未分類 | コメントする